◆まずはこちらから↓↓↓
第1回:ミリタリー・ブログとは?
第2回:良くも悪くも、ここにあるのは「本音」だ
第3回:プロローグ
第一章 龍を討ちに行く者たち
第4回:戸惑いと不安、そして興奮
派兵期間は最長で18ヶ月。
召集を受けた兵士たちは、出発までのわずかな時間に、家族や恋人、友人たちと挨拶を交わし、別れを惜しみます。
ジェイ・ツァーガ(カイレスティス)「Makaha Surf Report」
「ジャン、愛する妻、ぼくの命。誰よりも君がいちばん辛いはずだ。これで三度目だね。イラクに行ってもぼくには何も悪いことは起きない、無理にでもそう信じてくれって、また君に頼むことになってしまった。三度もぼくは君と猫と犬たちを置きざりにして、わずかでも世界を良くすることが自分にもできるなんていうドン・キホーテまがいの信念を追いかけようとしている。三度も君にやりくりを任せ、家の中のことから何から、たったひとりの人間に背負わせてはいけないようなことまで押しつけて。結婚記念日の七回のうち三回も君をひとりにしてしまったのも、ぼくがこういうことに自分を捧げてしまったからだ。君にはとにかく感謝の言葉しかない、ありがとう! ぼくは永遠に君を愛し続ける――。」
サラ・エリザベス・ウォルター「Trying to Grok」
「私は縫い物に追われ、夫は荷物を詰めてはとり出して詰めなおし、そこらじゅうにいろんなものを放り出しながら、14ヶ月分の持ち物をダッフルバッグひとつとリュックサックひとつにどうやったら詰め込めるのかと必死に考えていた。ベッドに入るときは悲しかったけれど、明日の朝起きるときには強い気持ちでいようと約束し合った。
夫は朝4時半に集合だが、私は8時まで行く必要がない。着替えて部屋に戻ってきた彼が行ってきますのキスをしてくれたとき、腿にピストルのホルスターがあるのを見て、これは現実なのだと思った。彼が出ていったあと、もう一度起きて支度をしようとしたとき、彼はこの先一年以上も帰ってこないのだと改めて思った。彼の汚れた服を、いつまでベッドルームの床に置きっ放しにしておけるだろう? いつになったら、リュックに入り切らなかった茶色のTシャツや日焼け止めをすべて片づける気になれるんだろう――?」
(抜粋)
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