戸惑いと不安、そして興奮

◆まずはこちらから↓↓↓
第1回:ミリタリー・ブログとは?
第2回:良くも悪くも、ここにあるのは「本音」だ
第3回:プロローグ


第一章 龍を討ちに行く者たち

この章には、動員がかけられた直後から戦地へ赴くまでのあいだに投稿された、7つのブログが収められています。まずは、召集を告げられた瞬間の心情をつづった、スコット・ケーニッグ海軍予備役大尉のブログ「Citizen Smash―the Indepundit」から、その一部をご紹介しましょう。

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ひとりがようやく口を開き、全員が知りたいことを訊ねた。
「我々の行く先はどこですか?」
「それは答えられない」
全員、頭の中では、いつかこういうことになるとわかっていた。1年前のあの恐ろしい火曜の朝(※9.11ニューヨーク同時多発テロ)以来、僕らはその言葉を待っていたとも言える。教練はすべて、そのいつかのために備えてきたものだ。書類上の準備はできていた。だが本当の意味でその日のための準備などできるわけがない。戦闘に巻き込まれる可能性のある場所へ自分が送られると知らされる日が、実際に訪れるなんて。

現実を突きつけられた瞬間ではあったけれど、同時に沸き立つような感覚も覚えた。当然これからの数ヶ月が楽しいはずはない。妻や家族や友達から切り離されるのは、嬉しくはない。実際に仲間の何人かが戻ってこられないかもしれないと思うと不安でもあった。いざ戦争となれば、辛いこと、悲しいことが必ずつきまとい、そして多くの人の命が失われる――僕にとってとてつもなく大事な人たちも、その中に含まれるかもしれない。

そうわかっていても、僕は少しわくわくしていた。これはいつもの演習とは違う。ありふれた航海訓練ではないのだ。僕らは任務を帯びている。長いあいだ、きつい訓練を続けてきたその成果を、今こそ見せるのだ。それに、これはつまり、忌まわしい独裁者をこの世界から排除する手助けができるということではないか。

                                            (抜粋)

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マシュー・カリアー・バーデン


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